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SWEET GREEN LAND Ⅱ

A purist for fly fishing in the South Island, New Zealand

Cast into the New Season

いよいよ新たなシーズンの幕開けがやってきました。今年は10月1日が日曜日に当たり、日、月が休みの自分にとってはパーフェクトなカレンダー。

しかし釣りに行ったのは解禁になった川ではなく引き続き9月と同じレイク。その理由としては、9月は雨が多かったためにまだほとんどの川は水位が高すぎる状況だったこと。釣りになりそうで、かつ面白そうな川がほとんどなかったんですね。またこういう釣りになる川が限定されてい状況下では、同じ川にアングラーが集中しがちでもあること。そしてこの週末は雨の心配はなさそうでしたが、北西の強風になりそうで、9月に釣り込んでいたレイクのポイントではこの風向きは背後からの風となるために、予報通りに吹いてもなんとか釣りになるのがわかっていたからといったところです。


 
まず向かったのは爆釣スポットのリバーマウスではなく、先々週に雨の中で4本を釣ったもう一つのレイク。



前回は雨の中だったので、このレイクの美しさが伝わらなかったかもしれませんが、ここはとても美しいレイクなんです。自分が訪れたことのあるNZのレイクの中でも、景色の綺麗さという点では最高の場所の一つです。


 
なんかスイスあたりの山のレイクに来たのかと思ってしまうような美しさ。

ただここに来るとそのあまりにも美しすぎる景色ゆえに、釣りって感じがしないというか、「ハァーーッ」となってしまって、「釣ってやるぞっ!」という闘志が湧いてこないようなところがあります。

このブルーの水も魚がいるような感じがしないというか、釣りの湖ってもう少し色が笹濁っていたり、水の匂いがあった方が生命感がありそうな感じがするじゃないですか。なにかあまりにもサラッとしすぎているんですよね。

でも実際には魚はかなりいて、小~中型のレインボウが中心ですが、けっこう釣れるレイクです。



この日も釣り開始早々に40㎝クラスのレインボウが反応。魚の捕食音も聞こえて釣れそう。



前回紹介したSICガイド化されたMystic Reaper 690-4をパフォーマンステストに持ってきたので今日はいつものLoop Evotecはお休み。



さあ、どうかな~?楽しみです!



インターミディエイトのヘッドにシルバーマーチブラウンのデッドスローリトリーブでフィッシュオン!




スイッチロッドにきたファーストフィッシュを上回るサイズをキャッチ。


結果から言うと、ロッドのパフォーマンスは劇的に向上しました。

特に顕著なのはバックキャストのラインスピードが上がったこと。

ダブルホールで、バックキャストのスイングを振り切ってロッドを止めた瞬間からロッドは後ろ向きにベンドし始めます。スネークガイドの場合、ロッドが後ろ向きに曲がるとフライラインが何か所ものガイドのラッピングのエポキシコーティングにベタっとタッチしてしまって、これがバックキャストのラインスピードを大きくスポイルしてしまいます。この問題が解消されたSICガイド搭載のロッドではバックのラインスピードが大幅にアップし、あっという間にシューティングヘッドをトップガイドの外側まで出してバックループのシェイプを整えることが可能になったので、フォルスキャストの回数を減らしてもいけると感じました。例えば今までフォルスキャスト3往復でラインの長さとループの形を整えてからシュートしていたとしたら、このガイドシステムでは2往復でシュートでも大丈夫です。



もう一つ。前回も書きましたが、ループトゥループ接続部の当たり感を減らしたいという問題。

これに関しては軽減されたというより、気になっていた引っ掛かり感はほぼ消え失せてしまいました。わざと引っ掛けようと超スローに引いてきてもほとんど当たり感がないくらいです。線径の細い針金だけで、言ってみればガイドリングの入っていないフレームだけのガイドであるスネークガイドでは、その表面にハードクロームやチタンコーティングを施したところで、ラインシステムに凹凸があればそれが引っ掛かり気味になってしまうのは物理的にも当然のことで、比べるまでもないのかもしれません。この問題に関しては、ただSICガイド化しただけではなく、ラインができるだけ各ガイドリングの中心近くを通るようなスペーシングとサイズ選定の妙というか、ガイドのセッティングが重要となってきます。今回はプロジェクト半ばでサイズ変更をしたおかげで無駄なガイドを買ってしまったりもしましたが、期待以上のパフォーマンスを引き出すことができたので、そこまでやった甲斐はあったかなという感じで満足です。

僅かな引っ掛かりを感じるのはリトリーブバックしてきて、トップガイドを通過するときのみ。トップガイドを通過するときはラインに角度が付いているので、これは仕方がないでしょう。トップガイドを通過してガイドシステム内に引き込まれてしまえば、ガイドやライン接続部の存在をほとんど気にせずに至近距離でのバイトに集中することができます。これは実際に魚を釣るためのフィッシングロッドの性能といてはものすごく大きな差だと考えています。

また魚を掛けて寄せてきて、ランディング体制に入って、リーダー接続部がトップガイド内に入ってから再び魚に走られてという状況。この場合、ラインに強いテンションがかかってロッドがベンドしているので、ラインはガイドの円の外側(ブランクスの反対側)に強くこすり付けられており、ライン接続部はゴツゴツとスネークガイドの針金に引っ掛かりますよね。
ティペットが切れやしないかと正直怖いわけですが、はるかに安心感のあるファイトができるようになりました。雲泥の差と言ってもいいでしょう。

まだまだいろいろあるんですけど、フライロッドのスネークガイドについては言いたいことがあり過ぎて、語り始めるとエンドレスになってしまいそうなので、また機会を改めて釣行の記事とは別に書こうかと思います。


2本のレインボウをキャッチした後、この調子ならかなり釣れると思ったら、風向きがが変わって、さらにはこのレイクでは初めて経験した完全無風の凪になって魚の気配がすっかりなくなってしまった。完全にこのエリアから魚が抜けてしまったように感じた。

場所を移動して別のスポットにもトライしてみましたが全く反応なし。
このレイクに見切りを付け、Twizelのキャナル、先週の終わり間際にブラウンを1本釣ったフィーディングのポイントも不発に終わりこの日は終了。敢えて爆釣リバーマウスには手を付けなかった。あそこは明日やればいいだろうということで。


先週は強行日帰り釣行でしたが、今週は泊まり。翌月曜日は前日温存したリバーマウスに直行した。


今週はこんな感じ。実はこの一週間の間に再び増水したんですね。前回自分が釣りを終えた日の夜に一気に増えて、前回の増水以上の水位まで一旦上がって、それが下がってきて先週とほぼ同じ水位 といった状況。

今日はすでに北西の風が吹いている。たぶんこれから風が強くなってくるだろう。何時までできるかわからないので早めに結果を出してしまいたいところだが。

釣り始めると、フッキングに至らなかったものの、ファーストキャストから2連発でバイトがあって水中のフライの近くに魚がいるのがはっきりと感じられる。


 
3発目のバイトはしっかりフッキングしてファーストフィッシュをキャッチ。


 
ここから先週同様に40-50㎝くらいのメスのレインボウばかりがコンスタントに釣れて、最初の2時間弱で7本をネットインした。



朝から気持ち良くロッドが曲がる。



魚は文句なしにキレイなのだが、50㎝止まりでサイズが出ない。



それはウエットフライでも釣っても同じ。

もうかなり釣ったのでちょっと休憩。



自分のレイクフィッシングの標準タックル2セット。

スイッチロッドがSCOTT L2H 1106-4にラインはRIO Scandi Short VersiTip 320gr。インターのティップを使うことが最も多いです。このヘッドのインターのボディも持っていますが、普段釣りをするNZのレイクはシャローレイクが多いです。だからFのボディ+インターティップ+フロロカーボン12ftリーダー+フロロカーボンティペットでほとんどの状況をカバーできます。Scandi Shortは初期のモデルなので、低伸度CONNECTCOREテクノロジーでアップデートされたものではないですが、いまだに使いやすいラインです。
この他には日本に帰国した際に追加した、SA Atlantic Salmon ShortのINT/CLR SWT340grですね。

シングルハンド6wtのラインはSA OH&D(シングルハンド)の6wt(14g)のF,INT,S1/S2の3本を使い分けています。最も多用するのはINTです。ただしS1/S2のみ1つ上の7wt(16g)を買って、これの太い側をカット(たぶん50‐60㎝程度)して15gに調整して使っています。シンキングはちょっと短めで少ないフォルスキャストの回数でシュートしてしまった方が扱いやすいし、Dループのキャストも投げやすくなるので。基本的にSA OH&Dシングル用は、どのシンクレートももう少し短い方がシングルハンドスぺイは投げやすいのではないかと思います。


 
マラブーはウーリーバッガーですが、ボディはシェニールではなくニンフダブで、フロントにソフトハックルも巻いているのでウエットっぽいウーリーバッガーですね。これはTMC760SP #8に巻いたちょっとコンパクトに仕上げたバージョンですが、TMC5262の#6-10でよりストーリーマーっぽく巻いたバージョンもあります。オレンジは春先のスポーニング絡みの魚がいる状況ではよく釣れるカラーで、北島のレイクでもそうでした。この2色の他には、ブラックとベイトフィッシュカラーのグレーや白っぽいものなども使います。



休憩後もバイトの数は減りながらも釣れ続き、風も予報通りに強く吹きましたが、先週同様に自分の右後ろ、または背後からの風向きでどうにか釣りを続行することができた。




また、この日は釣りをしている間に流入する川の水量がどんどん減っていき、レイクの水位も下がっていった。



久し振りに水没していたサンドバーも見えてきた。



結局この場所で15本をキャッチ(小さめのブラウン2本を含む)して、最後はいつものブラウン狙いのポイントを1時間ほどやって終わりにすることにした。



そして釣れたんですが、この日はこの場所でもブラウンではなくレインボウ。太くてよく引く魚ではありましたが。



トータル16本をキャッチしてこの日の釣りを終了。

数的には再び爆釣しましたが、同じようなサイズばかりで、これと言って印象に残る魚は出なかった釣行でした。それでも風を除けば天気も良く、景色もきれいだし、冬の間に手を加えたロッドのテストも出来て楽しい週末でした。

5週も連続で通ってしまった片道2時間半もかかるレイクでしたが、サイズも落ち着いてしまったことだし、ひとまずこっち方面のレイク通いはひと段落をつけて、来週からは川に出ようかと思います。自分にとっては実質次の週末が解禁ですね。この一週間で毎年行くいくつかの近場の川の水位も下がってきていて、次の週末は釣りになりそうです。Matauraもこのまま追加の雨がなければいい水位まで下がってきています。あとは10月から川と一緒に解禁になる比較的近場のブラウンオンリーのダム湖もやってみたいんですね。最近はレインボウばかりでしたから、いいブラウンが釣りたいですね。

さあ、2017-2018はどんなシーズンになるんでしょうか?

それではまた次回をお楽しみに。


Tight Lines!!

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