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SWEET GREEN LAND Ⅱ

A purist for fly fishing in the South Island, New Zealand

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Back on Rivers

今回は2週分の釣行の様子をまとめて。

先週はまず近場のダム湖の様子を見てみたかったので、ホームリバーへ向かう前に立ち寄ってみることにした。


Dunedinから1時間強のドライブで到着。天気は良かったのだが、予報通りに東風が強い。


 
強風で釣りになりそうなエリアは限定されていたが、とりあえず2時間ほどはやってみた。



レイクエッジをクルーズする魚は全くいないし、水面での動きもない。



ダメかあ~、あきらめてホームリバーに行こう。



今年は例年より2-3週間早く釣り可能な水位まで下がってきたホームリバー。
ただ問題は毎年釣りのポテンシャルが落ちてきていて、特に昨シーズンはめっきりと魚の数が減ったと感じた。サイズに関してもいい魚が出なくなっている。ホームリバーと言いながら、昨シーズンはこの川がこのブログにもほとんど登場しなかったのはこれが理由です。



この日3-4時間を費やして、35㎝くらいのブラウンが2本出ただけだった。去年同様の残念な立ち上がり。この川がこれほど釣れなくなるとは、初めてこの川で釣りをした2014-2015シーズンには考えられなかったことだ。



翌月曜日は午後の遅い時間に軽く2-3時間やるつもりでDunedinより北にある、近場のサイトフィッシングリバーへ。
この川も昨シーズンは全然ダメでした。見える魚が本当に減ってしまった。ここは数は出ないけど、5-6lbクラスは当たり前のサイトで釣るにはいい川だったのに。




今年は冬の間に洪水もあったので、余計に心配な状況でもある。橋脚に絡み付いた大量の流木がその激しさを物語っています。



この日も3時間の間に目視できた魚は2匹のみ。もうあきらめて帰ろうと思っていたらこの40㎝ちょっとくらいのがポツリと釣れた。太くてよく引く魚ではあったけど。。


Lost Rivers-South Island New Zealand  南島の失われた川ですね。

今書いた2本の川はこのLost Riversには含まれていません。つまりこのリストに入っていない川であっても、それはまだ結論付けるには十分な情報が揃っていないというだけで、実際には劇的に魚が減っているんです。この2本の川をよく知る人間の一人として、自分自身の視点から言わせてもらえば、この2本の川もLost Riversに加えてもおかしくないと考えています。今シーズンは自分にとって、それを判断しなくてはならない時間でもあるんです。

特にChristchurch-Dunedin間の東海岸には、面白い釣りができそうだという期待感が持てる川はもう1本もないのかもしれません。

非常に残念ですが、いや残念では済まされない、今のNZで起こっている現実です。



このように釣りに関しては明るい話題の少ない昨今ですが、この週末は今シーズン初のSouthland釣行。久しぶりにSH1を南に走ります。

当初のプランでは先にOreti Riverから始めるつもりでしたが、なぜか携帯の目覚ましアラームが鳴らずに1時間半も出遅れてしまった。そこでまずMataura Riverから入るプランに変更。

ライズする魚いませんでしたが、それでもCDCクイルダンでまあまあサイズを2本と、最近はまっているウエットフライ(ソフトハックル)のスイングで小さめ4本をネットインしました。ところが誤って写真のデータを消してしまった。

2時間でMatauraを後にし、Mossburnに向かう途中、今までやったことのなかった川にもトライしてみるものの魚が全然見えずに不発。最後の3時間くらいはOretiでやろうと思っていたのに、3時半に到着した時にはとんでもない強風が吹いていて、川に立つこともままならないほど。1時間ほど車の中で待ってみましたが強風は一向に止まず、さすがにあきらめて早上がりとなりました。結局モーターキャンプにチェックインした後もビュービューと夜通し吹き続けていたので、早上がりして正解でした。

これじゃあ釣りどころじゃないよ~。明日は風止んでくれるんだろうか?


月曜日の朝目覚めると風はすっかり止んで静かになっていた。

よかった~。これなら釣りができるだろう。

よし、今日こそOretiで釣るぞ!

8時に準備を済ませスタート。



よーし、行くよー。

久し振りにこの川に戻ってきた。やっぱりいいなあー。

ここでの釣りはいつも厳しいけど、また来たくなる。そしてこの川に来ると気合が入る。
ここはそういう川なのだ。

今年のSouthlandの状況はというと、10月に入ってから降雨量が少なく、ほとんどの川がこの時期にしては水が少ない。Upper Oretiに関してはすでに夏の水位と変わらないくらいだ。

去年の初Oreti釣行は10月最終週でリバーフローは8.5-9(m3/sec)、まだ雪代が入っているようなうっすら濁った水色だった。今年は去年より2週間早い釣行で、すでに6.5(m3/sec)とローフローで水色はクリアーだ。

さあ、どうなんだ?



期待と不安が入り混じったスタートだったが、初めてから15分くらいでファーストフィッシュ!

思惑通りのスポットで食ってくれた。



4.5lb、55㎝。Oretiにしては物足りないサイズだけど、他の川だったら十分いいサイズ。

まずは幸先よく、うれしい1本。


2本目も同様なサイズだったが、カメラを用意中にネットから逃亡!

なんだよ~、写真撮らせてくれよー。


そしてここは絶対出るとにらんでいたスポットに差し掛かる。過去にも釣っていて実績もあるし、今の水位ならここにいないはずはないと思う。



そして狙いは見事に的中!対岸のバンク下のえぐれに張り付いてグングン流れを上っていく。先の2匹とは異質のパワー。


 

66㎝あるけど、ちょっと細身なので6lbのOretiブラウンでした。


 

青味がかったリバーベッドの石と全く同じような色の頭をしている。



このあたりからゲームは俄然ヒートアップしてきたが、釣り始めてからまだ2時間もたたないのに調子よく3本釣れて余裕も出てきたのでちょっと休憩。意味もなくギアの写真など撮ってみたりしながら。

このあとしばらく何も起きない時間が続いたが、この川がストレートなセクションはいつも釣れないことが多いので場所の問題もあると思う。

折り返して戻りながら、さっき6lbが出たポイント近くにもう1か所ある、やはり絶対出るはずのスポットのことを考えていた。さっきは不発だったが、ちょうどその時は太陽が雲に隠れてしまって川の微妙な水深の変化が良く見えず、核心部を流せていなかったかもしれないと少し気になっていた。あれから2時間くらい経過しているし、今は光も差している。時間帯でガラッと魚の反応が変わることがOretiではよくある。

よし、あそこをもう一度やってみよう。

そして答えはあっさりと返ってきた。



1投目だったか、2投目だったか忘れてしまったが、すぐに6.5lbがきた。



63㎝と3本目より長さはないけどコンディションがいいのでウエイトはある。



やっぱりいたんだな~。


そして全く同じスポットから次の1投で再びフィッシュオン!



でたー、7.5lbのストロングフィッシュ。太さとヒレのデカさがヤバイです。



この魚はフッキング直後から対岸に向かって走るパワーがそれまでの魚とは違っていた。
長さは65㎝のOretiらしいブラウンです。

やはりタイミングですね。こんないいヤツが2本もいたのだ。



結局5時間このビートを釣って、7.5、6.5、6、4.5lbx2と5本のブラウンをすべてミスなくランディング。2本目の4.5lbを除いて、すべての魚を狙い通りのスポットから引き出すことができた。久しぶりに納得のゲームで上出来です。



実は4本目の6.5lbの魚持ち写真を撮ろうとしたときにカメラ水没事件が発生して、本来ならかなり凹み気味なはずですが、そのあとすぐに7.5lbがきて、ビッグブラウン連発の興奮がカメラ水没のショックを上回ったような、もうなんだかドタバタな気持ちで歩いて戻ってます。


(ここからはサブのカメラなのであまりいい写真撮れてません。)



今回はシーズン初のSouthland 釣行ということで、いろんな川の状況を見て回りたかった。
この後は好調のOretiで別のビートを釣ってもよかったが、去年よくビッグレインボウを釣りに来た川の方をやってみることにした。



この川はちょうどいいリバーフローに下がってきたところで、水位の面ではベストな状態。
夏はDidymoがひどくなってしまうが、今はまだそれほど酷くない。
Oretiが良かっただけに期待していたが、反応は意外にもよくなかった。



それでもニンフを#12カディスラーバから#16メイフライニンフに変えて、何とかフィッシュオン。




53㎝のいいレインボウをキャッチして釣行を終えました。


初日のとんでもない強風、カメラ水没といろいろあった今シーズン1回目のSouthIsland釣行でしたが、ブラウン、レインボウともにいい魚を捕れて釣果の面では大満足でした。

自分自身、Oreti Riverを釣るのは3シーズン目で経験値は大したことはありませんが、それでもなんとなく自分なりのOreti攻略法みたいなものはあって、今回もそれに基づいた釣りを展開しています。それはフライのセレクトどうこうというよりは、できるだけアングラーにアプローチされなれていない個体を狙うこと。そういう魚はどこにいて、いつアプローチすれば食わせることができるのかといったものです。ここのブラウンはものすごく高いアングリングプレッシャーにさらされていますが、それでもエサを喰って生きているわけです。なのでアプローチするタイミングと、狙いを定める個体の選択がとても重要だと考えています。


釣行のコストをできるだけ抑えようと、近場をウロウロしていてもなかなか面白い釣りができなくなってきているので、北に300㎞走ってMckenzie High Countryのエリアに行くか、逆に南に300㎞走って今回のようにTe Anauエリア行くようなパターンの釣行が増えてきている今日この頃ですが、無事に帰ってこれれば運転はそれほど苦ではないので、どうせならエキサイティングな釣りができた方がいいですね。Dunedin在住だと1泊2日あればどっち方面にも行けるのがいいところなのです。また、インランドに300㎞走ればWanakaエリアもあるので、今シーズンはそっち方面も開拓するつもりです。

それではまた次回!


Tight Lines!!
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