Fly Fishing 2016/12/19 Magic of the Mataura いよいよ今年も年末の仕事納めの時期になりましたね。 今年の職場のクリスマス、ニューイヤーのホリデーは24日の土曜日から。23日の金曜日が仕事の最終日になります。 いつもは日、月曜日が休みのサロンなんですが、今週はホリデー前の最後の週末ということで、18日の月曜日は24日の土曜日の代わりに営業。したがってこの週末の休みは日曜日だけ。 先々週ようやくフィッシャブルなコンディションになったホームリバーでしたが、釣果はさっぱりだったし、今週末は1日だけの休みなので、楽しい釣りがしたいということで再びMatauraへ。 今日も相変わらずはっきりしない天気で、しかも強いノーザリー(北風)が吹く予報。 行ったところで、はたして釣りになるのかどうか? 一抹の不安を抱えながらも、まだ吹いていないので行ってしまいます。 先週と同じ、フラットな流れでライズフィッシング向きのスポットに入る。 道中でもほとんど風がなかったが、11時過ぎに川に着いても意外に穏やかで暖かい。 しかももうライズが始まっているではないか!全身丸出しで跳ねているヤツもいる。 リバーフローも35(m3/sec)程度まで下がって、だいぶ釣りのしやすいコンディションとなった。 流行る気持ちを抑えて、いきなりドライフライでスタートフィッシング。 失敗したな~、これならもっと早く来ればよかったなあ。。 ダンかエマージャーか? まずは#16CDCエマージャーで。 開始からまもなく出たのはチビブラウン。今日の1発目です(笑 しばらくネバって、2発目がでた。今度はまともなサイズだろう。 まあまあなアベレージサイズ。 とここまでは順調な滑り出しかと思われたが、この後反応が止まってしまう。 ライズは所々で続いている。しかしこれが釣れないのだ。 たまに出てもちゃんとフライを咥えてなくて乗らなかったり、一瞬フックがかすった程度でしっかりフッキングしなかったり。 特に高くジャンプしているヤツは捕食行動のライズとは違うようだ。 アレに翻弄されてはいけないんだろうな。。 フライもダンや、高浮きのメイフライパターンをいくつか試してみたがダメ。 対岸のウイローの木の後ろでは、ウイローグラブにライズしているヤツもいる。 場所を変えて、ウイローグラブのライズを狙うのもアリだけど、とりあえずメイフライパターンでもう少しネバってみよう。 結局フライをエマージャーに戻して頑張っていると、ようやく3発目が出た。 やや小ぶりなアベレージサイズ。 この後、午後2時ごろになると予報どおりノーザリーが吹き始めてしまった。 うわ~、ついに風キタ~。。 しばらく吹くと、風向きが北から南へ、冷たいサウザリー(南風)に変わって、一気に冷え込んできてしまった。先週と同じ風だ。 こりゃ終わった~。。 とりあえず退散して車に戻る。 スタートから3時間弱で3本キャッチ。乗らなかったのは5、6発くらいあったかな。 この強風が吹き始めるまでは思いの他穏やかで、チャンスかと思ったけど、なんだかあんまりだったな。 チャンスを生かしきれなかったような気分で、消化不良ぎみ。。 とりあえずランチでも食べて休憩するしかない。 北から南に向かって真っ直ぐ流れるMatauraの下流域ではノーザリー(上流から吹く風)やサウザリー(下流から吹き上げる風)が吹くと避けようがない。 Matauraをあきらめて支流のストリームでも釣りに行くか? でも今日はMatauraで先週の続きのライズフィッシングがしたかったんだよな~。。 風はビュービュー吹いている。 考えがまとまらないままビールを飲んでいたら、すっかり眠くなってしまった。 このまま昼寝タイムに突入。 目が覚めると4時過ぎになっていた。90分くらい寝てしまったようだ。 車の外に目をやると、風はまだ吹いてはいるものの、さっきよりはだいぶ収まったようだ。 体で風を感じるために車の外に出てみる。 うん、これなら川に立って釣りをすることは十分に可能だな。釣れるかどうかはまた別の問題だけど。。 これで腹は決まった。今から他の川に行くには遅いし、もしかしたら風が止む可能性もありそうな雰囲気。 今日はもうMataura一本で、ダメなら早めに上がるしかないだろう。 再び川へ。第2ヒートの始まりです。 風向きは変わらずサウザリーだ。冷たいいやな風。 ニンフを流しながら風が止むのを待つ。 ニンフにも大して期待もしていなかったが、やはり釣れない。 今日の第1ヒートでも釣ったエマージャーに変えて、ドライフライの釣りに賭ける。 風はさらに収まったが、もう少しで止みそうで止まないといった感じ。ライズは全く起こらないし、ドライフライに出てくる魚もない。 それでも釣りを止めようとは全く思わなかった。 先週この川で、全く同じこの場所で感じた、「風さえ止めばライズは起こる」というイメージがまだ自分の中に強く残っていたからだろうか? ひたすらにキャストを続けた。 そして6時過ぎについに風が止んだ。対岸のウィローの木の葉が風にゆすられる音も、自分の後ろの草が風になびく音もしなくなった。 ライズの起こる予感がした。 しばらくすると、静けさを取り戻した水面に1つ、2つとライズリングが広がるのが見えた。 ついに始まったのだ、ライズが。 よし釣れる! そう確信した瞬間だった。 水面のあちこちで複数のライズが起こり始めた。 どのライズに狙いを定めるか?モグラたたきのようにあっちもこっちもと打ってしまうのはあまりよくない。 自分の立ち位置より少し上手の、一番手前のフィーデングレーン上でライズしたヤツにフォーカスする。 エマージャーをフィーディングレーン上に乗せると、ヤツは上流向きにノーズ&テイルでフライに襲い掛かってきて、テイルの先を水面に出して、また水中へと沈んでいった。 ついに第2ヒート1発目の魚がフィッシュオン! ここまで長かったなあ~。 しかもいい出方だった。まるで本物のメイフライにライズするシーンのように背中を出してテイクしていった。こういうのがあるとそのシーンが脳裏に焼きついてしまって、また来たくなってしまうんだよなぁ。。 強い魚だ。ガンガン突っ走る。 いいファイトをしてくれた大き目のアベレージ。45cmはないくらいか。 これがいつも使っているストマックポンプ。 100円ショップで見つけたオイルポンプですが、そのままでは長くて持ち歩きに不便なので途中でカット。1Lのシャンプーボトルのポンプのチューブがちょうど一回り大きいサイズでジョイントできたので2ピースにしました。 シャンプーボトルのポンプは仕事柄いつでも手に入るので、制作費はオイルポンプの105円のみ。 これくらいの中型トラウトなら余裕で、60cmくらいのトラウトのストマックでも届きます。 半透明なのでこのままでもある程度は見れてしまうのでなかなか便利。 取り易さはそれなりですが、長年取り続けているので自分にとっては問題なし。 あまりキレイな写真が取れていませんでしたが、ダンとエマージャーの両方入ってます。 次の1発は遠目のライズを仕留めた。同じようなサイズで45cmくらいだけど、さっきのヤツよりコンディションがいい。 よかった。車の中で待った甲斐があった。 ニューベストもすっかり体に馴染んできた。すっごくいいです。もっと早く買えばよかった。 風はすっかり止んで、あれだけ厚かった雲もいつの間にかどこかへ消えてしまった。 水面上を飛び交うメイフライがチラホラ見えるようになってきた。 数時間前の強風から状況は一転、先週に引き続き、ライズフィッシングのドリームタイムに。 フライをエマージャーからダンにチェンジ。 再びESNがタイトに絞り込まれる。 これがMatauraのMagic。 昼間釣れる魚よりアベレージもデカイ。 やっぱりイブニングの釣りは昼間とは違いますね。出ればすべて本気食い。 出ても乗らなかった日中の食い方とは全然違う。 これが第2ヒートの4発目。1発目と同じ手前のフィーディングレーン上で、またしても背中丸出しでダンをテイク。 この日ラストの魚がベストフィッシュ。3lb弱の49cm。 夕日に輝く黄金色の胸ビレが美しい。 一年で最も日が長いこの時期、夜の10時近くまで明るいんですね。 夢中になって9時まで釣りをしてしまった。 ここからDunedinまでのドライブは1時間45分かかる。明日は普通に朝から仕事だ。 よし、帰ろう。 まだ頭を出してライズしているブラウンがいるが、後ろ髪を引かれる思いで釣りを終えて、10分で片づけをしてそそくさと帰路に着いた。 夜9時半でこれくらいの明るさ。 いや~、結局最後は釣れましたね~。 あきらめの悪さが功を奏して、先週と同等の濃密なラスト2時間のライズフィッシングだった。 第1、第2ヒートを合わせて、計7本をキャッチ。 今週は第2ヒートで釣った良型4本をミスすることなくすべてランディングできたので、その点では先週より良かったです。 魚のサイズも一回り大きくなってきたし、Matauraはかなりアツくなってきました。 すっかりこのライズの釣りにはまってます。 日中のドライに出てもフッキングに至らない魚を釣る方法に課題を残す形となりましたが、たぶんイブニングに出る魚よりサイズが小さいのもあるんでしょうね。 日中はエッジをうろうろ徘徊する魚をストーキングで狙うとか、ウイローグラブにライズするヤツを狙うなど、もう少し違う時間の使い方もあるんですよね。 とにかくホットな現在のMataura Riverです。 それではまた。次回はホリデー中の遠征の報告になると思います。 Tight Lines! PR