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SWEET GREEN LAND Ⅱ

A purist for fly fishing in the South Island, New Zealand

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Try a new river

今年の天気の悪さにはホントにまいりました。

これはホームリバー中流域の過去6ヶ月の水位の変動グラフですが、先週の大雨で150(m3/sec)まで上昇。ほとんど洪水寸前でした。ノーマルフローは10.52 (m3/sec)で下のイエローのゾーンです。もう11月下旬だというのに、未だに釣りのできない状況のホームリバー。今年は12月中旬くらいからか?


Mataura Riverもまだ水位が下がらないし、今週末は天気はまあまあながら、風が強くなりそうな予報だから大きな川は止めておいたほうがよかろう。

行くなら小さめの川、支流ですかね。

①ホームリバーの支流
②先月いい釣りをしたGoreに向かう途中の小さめの川
③昨シーズンから気になっていながらも、まだ行けてなかった北方面の大きな川の支流が1つ

いろいろ悩んだ結果、ここのところ南方面の川ばかりだったので、今週はダメもとでもいいから③の新しい川にトライしてみることにしました。

さあ、どうなることか?

久しぶりに北に車を走らせる。


約2時間のドライブで到着したのがこの川の中流域。
支流といってもそれほど小さくない、シングルハンドで釣るにはいいサイズの川ですね。



いったいどんな川なのか?ほとんど想像がつかなかったけど、実際いい川じゃないか。
まだ濁りが少し残っているが、釣りにはなるレベルだろう。水位の面でもまあこれなら何とかといった感じ。

全く知らない川なので、とりあえず90分くらい釣ってみて、ダメならだんだん上流へと車で移動してみよう。



初めの区間では何も反応が得られなかった。ここはもう一つ上の橋から入る区間。



川の雰囲気はさらによくなって、素晴らしい渓相だ。
いい忘れましたが、この川はレインボウ、ブラウン両方いるらしく、この川が流れ込む本流のレインボウのスポウニングリバーになっているということです。


いつも釣っている南の平地を流れるブラウンの川とは違う、久しぶりに北島のレインボウの川を彷彿させる美しい川。ちょっとうれしい。



ただこれだけのいい川なのに、魚の姿が全く見当たらない。



リバーベッドの石をひっくり返してみると、メイフライのニンフにカディスのラーバも付いている。エサがないということはなさそうだが...



なぜだ?けっこうな範囲を探索してみたものの、魚がいないぞ。
魚の数はそれほど多くないようなことは、ガイドブックにも書いてはあったが。


車でさらに上がって、この川がノースブランチとサウスブランチの2本に分かれる地点の橋まで行ってみた。上流域ですね。



これが大きいほうのノースブランチ。素晴らしいマウンテンリバーじゃないか!
メチャクチャ綺麗な川だ。

このノーズブランチを釣り上がり始めてすぐ、チビブラウンが1匹釣れた。

魚はいるんですね。



川は本当に素晴らしい。
今日釣り始めてから4時間くらい経ったし、上流まで上がってきたので濁りは弱まった。
それでもまともなサイズの魚の姿がない。


そしてこの落ち込み下まで来たとき、インサイドの緩流の中にようやくレインボウの姿を発見した。

まあまあデカイです。50cmはかるく超えているだろう。レッドバンドからしてたぶんオスかな。

やっと、やっと勝負できるチャンスが巡ってきた。

水深もあるので、1mくらいの長めのドロッパーにして、ドライ&ニンフをキャスト。ニンフは#14のゴールドビーズのPTニンフ。

浮いてくる気配はないが、けっこう動き回って流下物をフィ-ディングしているようだ。

食ってこない。

ゴールドのビーズを嫌っているかも知れないので、ニンフを#12ガンメタビーズのカディスに変更。

それでも食ってこない。

う~ん、すでにフライを見せすぎた気がする。

ようやく見つけたこの1匹。なんとしても仕留めたいところだが、ここはいったんやり過ごして、後でアプローチし直したほうがいいかもしれない。

この魚との勝負は保留にして釣り上がります。


ブラインドのドライフライも試してみたが反応はなく、サイトでスポッティングできた魚もさっきの1匹のみ。

やっぱり魚少ないのかな、この川?

 
この素晴らしい景色で、あとは魚さえ居てくれたら最高なんだけどなあ。


残り時間も少なくなってきたことだし、さっきのヤツにもう一度トライして終わりにするか。


さっきのスポットまで戻って、遠巻きにあの落ち込みの少し下から水辺に降りて、再度アプローチします。

ゆっくり近づいて目を凝らす。

いるいる。

しばらく見ていると、ヤツの姿が確認できた。

あれから約2時間が経過している。

たぶん、ヤツはドライには浮いてこないだろう。

やっぱりニンフだな。

ニンフはさっきのガンメタビーズのカディスをもう一度送り込んでみよう。



すると今度はあっさり2流し目で食ってきた!
見事に作戦成功。あそこで深追いせずに、やり過ごしたのが正解。



実際掛けてみるとやはりデカイ。ズッシリと重くボトムにへばり付くようにグングン流れを上っていく。

ヤバイヤバイ。。

久しぶりのレインボウとのファイトだ。

ようやく流れを上るのをあきらめたのか、止まったと思ったら、今度は逆に流れに乗ってガンガン下り始めた。ときおり狂ったように突進するそぶりを見せる時の、瞬発力の早さがレインボウですよね。ヒヤッとさせられる。

開けた河原ではないので、追跡するのも大変だ。



ようやくランディングしたレインボウ。
4lb強、55cmのオス。パワーが漲る見事な魚体だ。



ブラウンも大好きだけど、レインボウはやはり素晴らしいファイターですね。



釣り上げた者だけに許される、この美しい魚にしばし見惚れる時間。



ちょうどこの時、下からカップルのアングラーが釣り上がってきて写真を撮ってくれた。


よし、この勝負をものにすることが出来たし、今日は上がろう。




初めて訪れたこの川。
きびしかったけど、最後にこの日唯一のチャンスだったターゲットを仕留めることができて満足です。

何より素晴らしく綺麗なこの川。魚が少なかったことはさておき、渓相、水の綺麗さなど、この川で釣りをする喜びは何ともいえないものがあります。

この日の前半釣った中流域はもしかすると、濁りの影響でまだ魚がストラクチャーにタイトに付いてしまっていて動き回ってなかったのかもしれないし、もう少し水色のいいときに釣ってみないと判断するには早いでしょう。

今週末は翌日月曜日にまだストーリーの続きがあるのですが、長くなってしまったのでまた近日中にアップします。

それではまた次回。



Tight Lines!
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